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英和辞典のキホン4~単語の発音を確認しよう

生徒の皆さんは、分からない単語があった時に辞書を引いていますか。ネット検索する人もいるでしょうし、それで事足りる場合も多いと思います。しかし、それでも辞書を引くことに意味があるのは、辞書は、学ぶための様々なヒントも合わせて教えてくれるからです。

特に、英語には日本語と異なるルールや、知っておくべき背景知識があります。英和辞典にはそのルールや知識が簡潔に記載されているのですが、基本的な文法知識や、辞書特有の表記方法を知らないと読み取ることができません。本記事で、英和辞典を読む際のキホンを押さえておきましょう。


発音記号って難しい・・?

[æ][ʌ][ǝ][ʃ]・・・英和辞典で単語を調べると、必ず冒頭に書いてある発音記号。アルファベットと異なる記号が混じる発音記号をみると、単語の綴りを覚えるだけで大変なのに、と思う人もいるかもしれません。そもそも何故発音記号が必要かと言えば、英語は単語の綴りと発音が一致していないからです。発音記号は、言語学に基づいて、綴りと関係なく1つ1つの発音に対応した記号として作られています。そのルールを理解すれば、発音記号をそのまま読むだけで発音できるはずで、辞書の使い方のギアを1段あげることができますが、一方で、ルールを完璧に身につけるのはなかなか大変です。

生徒の皆さんは、最初からルールを完璧に覚えなくてもよいので、まずは未知の単語を引いた時には、常に発音記号にも目を通してみてください。そしてその際にぜひしてほしいことが、実際の発音も聞いてみることです。Brain+のジーニアス英和辞典は、見出し語ごとにネイティブ発音をタップするだけで聞くことができますし、OALDやCALDなどの英英辞典では、米国発音と、英国発音をそれぞれの発音記号と共に聞くこともできます。

発音記号を見ながら、発音を確認する習慣をつけると、単語の綴りと発音の規則性が見えてきて、うろ覚えだった発音記号のルールが実践的に身につきます。英語圏の国では、子供のころから綴りと発音の規則性を学ぶ機会が多く、意味自体が分からなくても文章が読めるようになります。未知の単語でも、読める(発音を予想できる)ようになると、英語へのハードルが1つ減ります。もちろん、辞書には意味も書いてありますので、綴り、発音、意味を同時にインプットできるため、効率よく英語を学べます。

発音記号を確認する際のポイント

話を発音記号に戻して、肝心の発音記号のルールを知る方法ですが、ジーニアス英和辞典の付録「発音解説」には、図入りで詳しい解説が載っています。また、Web上にも動画やアニメーションを交えた、非常に分かり易い解説が沢山ありますので、ぜひ確認してみてください。詳しい解説はそちらに譲るとして、ここでは、辞書で発音記号を確認する際に、知っておくと良いポイントを3つ挙げておきたいと思います。

1点目は、アクセントと音節の関係、辞書上でのその表記方法です。

日本語に比べて英語の場合は、発音以前に、アクセントの位置を間違えると理解してもらえないばかりか、知っている単語でも聴き取れないことが多々あります。この英語のアクセントと密接な関係があるのが「音節」です。

音節とは発音の単位ですが、実は、多くの英和辞典の見出し語は、音節で区切られて表記されています。例えば、ジーニアス英和辞典のinternationalの見出し語は、in-ter・na・tion・alと記載されていて、-や・が音節の区切りを意味し、5つの音節に区切られていることが分かります。一方、発音記号には ìntərnǽʃənl と書かれていますが、注目はアクセント記号です。「´」は最も強く発音される第1アクセント、「`」は次に強く発音される第2アクセントを表します。ここで見出し語の音節と発音記号を見比べると、第1アクセントが3音節目のnaの母音に付いていることが分かります。正確に発音すること以前に、まず単語の発音の単位(音節)を見て、どの音節に第1アクセントを置くべきかを把握するようにしましょう。

出典:ジーニアス英和辞典 第6版(大修館書店)

2点目は、発音記号は、アルファベットに似ていない記号の発音から覚えるとよいという点です。

先に述べたように、綴りと発音記号は1対1で対応しておらず、表せないからこそ、特殊な発音記号を用意する必要があります。逆にアルファベットに似た記号は、アルファベットの発音のままで良いことが多く、綴りをみればある程度発音ができます。代表的なアルファベットにない発音記号の例を下記に挙げておきます。

出典:ジーニアス英和辞典 第6版(大修館書店)

ここまで発音記号の利点を説明してきましたが、3点目は、単語を連ねた文章の発音では、必ずしも単語の発音記号通りになるとは限らない、という注意点です。

代表的な例が「リエゾン」「リンキング」という現象です。2つの英単語の音が連結され、発音が変わることを言いますが、単語の発音を一生懸命覚えても、このルールを理解していないと、ネイティブスピーカーの言っていることが聞き取れないことがありえます。

例えば「How are you?」という単純な文を発音記号を単に並べると、「háᴜ」「ər;」「 ju」となりますが、実際は「háᴜwər;ju」のように、howの最後の母音とareの最初の母音の間に[w]の音が入って繋がって聞こえる場合があります。多くの英和辞典では、リエゾンのような文章の発音までの示唆はされていません

しかしBrain+には英文を音声合成で読上げることができる、音声読み上げ機能があります。リエゾンやリンキングにもルールがありますが、まずは例文の発音を確認する癖をつけましょう。なお、Brain+の英英辞典の1つであるOALDでは、多くの例文でイギリス英語とアメリカ英語の2種類のネイティブ発音を確認することもできます。

英語学習では、聞く、話す、読む、書くの4技能をバランスよく向上させていくことが必要です。単に意味を調べるだけでなく、Brain+のようなデジタル辞書には、発音を実際に聞くことができるメリットがありますので、ぜひ活用してみてください。

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