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ディープなBrain+活用術

読解アシストで英語の入試問題に挑戦してみよう。

Brain+のWeb版を使っている生徒の皆さんは、「読解アシスト機能」を使ったことがあるでしょうか? 読解アシストは、辞書の新しい使い方を提案すべく、様々な先生のお力を借りながら、色々と模索中の機能です。Brain+に文章を丸ごと「コピペ」して辞書で調べるが基本コンセプトです。模索中なので、至らぬところもありますが、ぜひ色々な英文を入れて試してみてください。

(注)読解アシストの基本的な使い方は、Web版付属のヘルプか、Web版の活用ガイドブックの第4章を参照ください。

このコラムでは、例として下記の英語の「大学入試問題」に読解アシストで挑戦してみましょう。

出典:大学入試共通テスト2022年 英語リーディング設問6A (大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/r4/r4_honshiken_mondai.html)を一部加工して掲載

問題文の難易度を調べてみよう

問題文をBrain+の読解アシストにペーストし「OK」を押すと、下記のように画面上部に「バッチアイコン」「棒グラフ」が表示されます。このバッチアイコンに書かれている「CEFR B1.1」が、この文章の全体の「難易度」を表しています。CEFRは、A1⇒A2⇒B1⇒B2の順に難しくなり、CEFR B1は、高校生レベルを意味しています。この文章は大学の入試問題ですから、この難易度は妥当なところでしょうか。(CEFRは、外国語の能力を測る際の国際的な基準です。詳しくはこちら

棒グラフをタップすると、下記のような表示がでますので、B1、B2、規定外をそれぞれタップしてみてください。

下記のように、英文の単語が色分けされたでしょうか?

CEFRのB1,B2の単語は、高校レベルの単語です。また「規定外」となる単語は、通常はCEFR C以上のレベルの単語のため、高校生では少し難しい単語になります。逆に、色が付いていない単語は、CEFR A以下(もしくは固有名詞)であり、高校生の皆さんであれば理解できている必要がありますが・・いかがですか?

単語の意味を調べてみよう

分からない単語があっても恐れる必要はありません。単語をタップしてみてください。その単語で辞書を引いた結果が、例えば下記のように表示されたでしょうか?

出典:ジーニアス英和辞典第6版(大修館書店)

さて設問に目を向けると「diurnal」や「nocturnal」の定義を問う問題であることがわかります。この2つは「規定外」の単語になっていることから分かるように、高校生が知らなくても不思議ではない単語ですが、一方で、この長文をきちんと読めば、その意味を覚えていなくても理解できるようになっています。だからこそ長文の設問として成立するわけですね。この手の難解な単語や抽象的な単語を長文に含めて設問することで理解度を試すタイプの設問は、大学試験でよく出てきます。

英文の構造を調べてみよう

長文を読もうとしても、単語がいっぱいでくらくらしてくる人に役立つ機能がBrain+にはあります。上部の「1文」や「解析」の中にある「意味のまとまりで区切る」「構文情報を表示する」を選択してみてください。

「1文」はピリオドがある文を区切って表示し、「意味のまとまりで区切る」は英文の意味のまとまりごとに区切って表示します。また、「構文情報を表示する」は、各単語が主語か述語動詞かなどを示唆してくれます。
英文を理解するうえで、まずは主語と述語を掴むことが第一歩です。簡単な単語でも、英文になると途端に分からなくなる方は、ぜひ一度試してみてください。

今回の設問を解く上で重要なのは、diurnalとnocturnalを含む上記の最後の文章、Creatures active the day are “diurnal” and those emerging at night are “nocturnal.”です。Brain+の機能を使うと、Creatures(生物)が主語だとして、その述語としてare “diurnal”と、are “nocturnal”に繋がっていることが分かります。前者( “diurnal” )の主語を修飾しているactive during the day が設問にある、lively in the daytime の言い換えであることに気付けば、答えが③であることが分かるでしょう。

英英辞典でも調べてみよう

最後にdiurnalの意味をあらためて辞書で確認しておきましょう。
ジーニアス英和辞典で調べると、冒頭に《正式》と書いてありますが、これは「堅い表現」であることを表しています。【天(=天文学)】日周、【動(=動物(学))】昼行性、という専門用語としての説明があるのも頷けます。
また単語の意味を問う設問では、英英辞典も調べてみると面白いです。Oxford Advanced Learner’s Dictionary(10th)には、biology(生物学)では、active during the day という定義がされていて、まさに今回の例文(Creatures active during the day)と同じ説明ですね。語源は天文学の英語だが、ラテン語のdayを意味する単語から来ていることも分かります。簡単に様々な辞書を横断して調べられるのもBrain+のメリットです。

出典:ジーニアス英和辞典第6版(大修館書店)
出典:Oxford Advanced Learner’s Dictionary (10th) (Oxford University Press)

Brain+の読解アシストは、長文に含まれる単語の難易度や構文を見分けつつ、辞書を簡単に引くことができます。分からない英文コピペして翻訳サービスに入れる前に(笑)、ぜひ一度Brain+の読解アシストを試してみてください。きっと英語を学ぶ上でのヒントを、辞書がたくさん教えてくれると思います。

※注意事項:読解アシスト機能における難易度判定や各種解析等は自動推定であり、正確な値、表現を保証するものではありません。ご了承ください。

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